コラム

■第2回 小さな会社でもM&Aは可能です  北原慎一郎

これまでは、M&Aと言えば中小企業でも、ある程度規模の大きな企業しか実行できませんでした。
今回のM&Aは、売上高約 8,000万円、従業員4名という小さな会社のM&Aです。

初めて社長が当センターに見えたのは昨年11月でした。
すでに81歳になられ、ご子息に事業承継の意思はなく、M&Aを希望されました。
まずは、いわゆるM&A仲介業者に照会しましたが、手を挙げるところがなく不調に終わりました。
そこで社長は仕入れ先の社長に相談したところ、ぜひ引き受けたいとのことで、急にM&Aが動きはじめました。

譲渡先が決まり、譲渡価額の目途もたったけれど、お二人の社長はM&Aをどう進めたらいいのか分からず、当センターに再度ご支援を求めていらっしゃいました。
当センターでは、M&Aの手順を詳細に示し、課題を整理し、株式譲渡契約書や関係書類を作成し、M&Aを始動させました。
その後、譲渡先のご希望で、いくつかの変更や修正がありましたが、その都度、その意味を詳しくご説明し、M&Aを先に進めていきました。

そして、ついに平成27年6月30日午前10時に札幌商工会議所の応接室でクロージングがなされました。
株式譲渡代金の入金が確認され、株券や必要書類が手渡され、最後に、社長がご自身の経営を振り返りながら、ご苦労話をされましたが、参加者全員の共感と敬意の中でクロージングが終了しました。
それは社長の42年にわたる経営のクロージングでもあります。
社長はこの日、それまで背負われてきた大きな重しを降ろされ、ご苦労をおかけした奥様と新しい一歩を踏み出されました。


平成27年6月30日 クロージングにて
(お二人のご了承をいただいて、お写真と実名を公開させていただいています)





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