【札幌市商業近代化推進協議会】商店街におけるSDGsの取り組み (麻生商店街、北24条商店街、南平岸商店街)
【札幌市商業近代化推進協議会とは・・・?】
本協議会は、昭和58年度に策定された「札幌地域商業近代化実施計画」の提言を受け、商業近代化を実現させるため昭和59年10月に設置されました。
札幌市、札幌商工会議所、札幌市商店街振興組合連合会の3つで構成され、札幌市の商業全体の実態把握、地域商店街・商業地のあり方、地域商店街の活性化につながる事業・調査等を軸に活動しています。
今回、私たちは札幌市内の3つの商店街のSDGsに繋がる取り組みを調査いたしましたので、それぞれご紹介いたします。
【1.麻生商店街 コミュニティカフェ「麻生キッチンりあん」】
「子どもが一人でも入れるお店」、「みんなで一緒にご飯を食べる場所」をコンセプトに、日本初の「商店街が開設した子ども食堂」としてスタートしました。ひとり親家庭の子どもたちへの学習支援と食支援、日替わりシェフによるランチ提供や、地域の方が得意な分野で講師になる「まちの教室」など、その取り組みは多岐にわたります。


①日替わりオーナー
月に1度だけ、週末だけのように“自由なかたち”で店舗を利用できます。りあんでは、飲食店舗営業許可済みで、調理器具や食器が揃っているので、将来お店を経営したい方が気軽に飲食店オーナーを体験できます。


②介護者のつどい
2015年から毎月開催している「介護者のつどい」は、少人数で介護について気軽にお話できる会です。同じ経験を持つ参加者のお話は、情報の交換と励まし合いが交わり、孤立感を軽減し新たな解決策が生まれる大切な会となっています。


③まちの教室
「まちの教室」は地域の方が得意な分野で講師になり、楽しく学びながら交流を深めることで、新たなお友達や趣味仲間が生まれたり、地域の方の多彩な才能が発見できる場となっています。



④麻生発・こどもネットワーク会議
札幌市北区麻生地域を中心に、より多くの子どもや保護者に寄り添い子育て支援の輪を広げるため、保育園や幼稚園、小中学校、福祉施設、連合町内会、まちづくり協議会等、子どもに関わる団体・機関、関係者等に呼びかけ、2018年に発足しました。日頃、子ども達や保護者との関わり合いの中から見えてくることや団体の強みを話しながら、顔の見える関係性をつくり、温かく支え合う安心の地域づくりに向け、ともに取り組みを進めています。



【2.北24条商店街 スローライフ・イン・に~よん】
地域の団体と商店街が協力して活動している「スローライフ・イン・に~よん」では、に~よん食堂をはじめ美化活動やゴミ拾い、北海道大学の留学生のまち歩きイベントなどを実施しています。

①24みまもりたい
2022年から、子どもが身の危険を感じた時や何か困ったことが起きたときにいつでも駆け込むことができるよう「子ども110番の家」の店舗版として、加盟店全員に配っているステッカーです。また、反射板キーホルダーを近隣の小学校の全児童に配布しています。



②スローライフ・イン・に~よん(に~よん食堂、まちづくり美化活動)
に~よん食堂は、令和6年10月から毎月第一火曜日に北区民センターで開催しています。チラシは町内会をはじめ、他地域の会合や近隣の小学校にも周知をしています。


また、札幌エルプラザ横の広場に花壇を置き、放置自転車を無くしたという事例もございます。



【3.南平岸商店街 コミュニティカフェこみか】
南平岸商店街振興組合事務局に併設されたコミュニティカフェ「こみか」は、カフェ営業の他、こども食堂の開催、レンタルスペースとして貸出などを行っています。商店街や加盟店の案内の他、お買い物途中の休憩や交流の場として開放しています。日替わりのワンコインランチから定番メニューまでリーズナブルに提供しており、商店街振興組合事務局とは別にスタッフを雇用し地域に雇用を生み出しています。また、商店街の各種イベントの発信の場や、居酒屋ではできないような大家族貸し切り等、大人と子どもが一緒に入れる場所としても利用できます。南平岸は店舗同士が離れており加盟店同士のコミュニケーションが取りづらいため、加盟店同士の交流の場としても利用できます。




①こども食堂
毎月、第一木曜日と第三月曜日の夕方にこども食堂を開催しています。イートインの他テイクアウトにも対応しています。



②レンタルスペース(各種イベント・展示会・講習会等で活用)
カフェの営業時間外であればレンタルスペースとして利用可能で、日本酒愛好家の会、マーチングバンドの会等、利用者は多岐にわたります。利用をきっかけに商店街イベントを手伝ってくれる方もいます。加盟店は半額で利用可能です。



