札幌商工会議所では、札幌の学生による、地方創生の促進や若者のまちづくりへの参画意識の向上を目的に、札幌の持続的な発展に向けた「札幌の進むべき道」をテーマとして、論文コンテストを開催し、審査の結果、最優秀賞1件、優秀賞2件、審査員特別賞1件を選出、中田隆博札幌商工会議所政策委員会委員長より、賞金目録を授与いたしました。
日 時:令和4年10月4日(火)17:00~18:00
場 所:北海道経済センター8階Bホール
執筆者(所属) | 昆野 照美 様(北海道大学大学院 文学院 博士後期課程 3年) |
テーマ |
アートを活かした魅力的な街づくり その先に見える産業の創出と移住の促進 |
論文概要 |
少子高齢化の解消には、地域産業の創出や移住を促進し、若者が就職先として札幌を選ぶことが必要であるが、まずは若者を留めることのできる、魅力あるまちづくりを進めることが取り組むべき課題である。そこで、最も高齢化率の高くなると予想される南区で、区内の公園や駅などの使用を条件としたアート展示を実施するため、地域住民や大学生と協働により行政主催デザインコンペを開催し、全国から公募を募ることを提案する。 これにより、全国的に札幌市南区がアートを重視している地区として認識され、関連する産業の創出や移住の促進に繋がる。また、南区の取組みが若者の定着に結びつくことが出来れば、各区でも新たに魅力を発見する動きが促され、各区の魅力を産業に結び付けていく方向に発展させられると考える。 |
執筆者(所属) |
三枝 健人 様(北海学園大学 経営学部 3年) 米地 歩夢 様(北海学園大学 経営学部 3年) 水島 悠杜 様(北海学園大学 経営学部 3年) 宮崎 悠 様(北海学園大学 経営学部 2年) 以上、4名による共著 |
テーマ |
札幌子育てコネクテーション構想 潜在的待機児童0を目指して |
論文概要 |
札幌市が抱える待機児童問題を改善するため、駅前に設置する送迎保育ステーションを軸に「保育園への送迎業務」、「閉園後の延長保育事業」、「各種習い事への送迎等民間企業との提携事業」の3 つの柱の展開を主軸とした「札幌子育てコネクテーション」というサービスを提案する。 これにより、待機児童問題のみならず、就職を理由に道外転出する若い保育士の雇用創出や、就職意欲はあるが働き口の見つからない高齢者への再就職支援にも貢献することが出来る。 |
優秀賞を受賞した、三枝 健人 様、米地 歩夢 様、水島 悠杜 様、宮崎 悠 様
執筆者(所属) | 永井 愛奈 様(北海学園大学 経営学部 1年) |
テーマ |
札幌の未来を考える ~自然の恵み、雪は害なのか。~ |
論文概要 |
雪害への対応として、カメラやGPS等の活用による除雪経路効率化と、住民が歩道と町内の除雪を担い、排雪は除排雪機械で行う「除雪機械と人力の分業」を進めることに加え、雪を冷房エネルギーとして活用し、有効利用することを提案する。 これにより、効率的な除排雪による雪害の減少と、冷房エネルギーの代替によるCO₂排出量の削減を図り、2050年の温室効果ガスを実質ゼロという目標達成に向けた、持続可能な脱炭素社会を構築することができる。 |
執筆者(所属) | 川谷 維摩 様(北海道大学大学院 理学院 博士後期課程 2年) |
テーマ |
望ましい人口減少対策としての関係人口 -関係人口教育に向けた一考察- |
論文概要 |
札幌市の人口減少対策には、関係人口の効果的な活用が必要である。関係人口を増やすためには、地域として受け入れることのできる体制構築が必要であり、そのための、対外的または将来的な関係人口の育成と、関係人口を受け入れる地域住民の育成を両輪で行うことを提案する。 これにより、札幌市と関わりをもち、地域課題解決に取り組む関係人口の増加をきっかけに、札幌市民にも自主的に地域課題の解決に動き出す意識が醸成され、結果として、地域住民による主体的な地域再生を引き起こすことで、持続的なまちづくりが進むと考える。 |
コンテストの開催概要については、下記URLよりホームページを御参照ください。
⇒https://www.sapporo-cci.or.jp/web/events/details/post_74.html
札幌商工会議所 総合企画部 企画課 電話:011-231-1360 FAX:011-231-1078